実際に展示されている作品をインターネット上で楽しめるオンライン美術館。
デジタル化が進み高画質を実現できるようになった現代では、美術館に行かなくても作品の鑑賞が可能となりました。
一方で、リアルな美術館との違いや、魅力がどのようなものなのか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、オンライン美術館のメリットや特徴を解説します。
美術館へ行きたいけれど、なかなかいけない方はぜひオンライン美術館の魅力を知っておきましょう。
オンライン美術館とは
オンライン美術館とは、実際に美術館で展示されている作品を公式ホームページなどで鑑賞できることを指します。
鑑賞方法はさまざまで、YouTubeなどにアップロードした動画を観るものもあれば、画像をアーカイブとしてホームページに載せ閲覧する方法もあります。
そのほか、現代のVR技術を活用して、3Dスキャンした画像を加工しVR空間に美術館を作り上げる方法なども普及してきました。
VR空間では専用のゴーグルを用いることで、繊細な画像や音など、実際に美術館へ来訪したかのような体験が可能です。
日本の美術館や博物館などもオンラインを活用していますが、海外の有名な美術館もオンライン美術館を取り入れています。
そのため海外に行かなくても気軽に作品と触れ合えるため、人気が出てきています。
オンラインでの取り組みが始まったきっかけ
美術館がオンラインへの取り組みを強化したのは、新型コロナウイルスの流行がきっかけです。
新型コロナウイルスによって不要不急の外出ができなくなり、美術館のイベントへの来場は減り、開催中止が続く状態となりました。
そこで着目されたのがオンラインです。
インターネットの普及やデジタルデバイスの進化により、いつでも情報がネットで手に入ります。
そのため実際に美術館へ来場しなくとも気軽に作品を閲覧できるよう、オンライン美術館の取り組みが始まりました。
外出制限がなくなった今でも距離を気にすることなく観覧できるため人気となり、さまざまな美術館でオンラインの取り組みがされています。
オンライン美術館5つのメリット
オンライン美術館のメリットは、以下5つです。
- 24時間365日美術館体験ができる
- 普段はいけない美術館も楽しめる
- 心を動かされる体験が無料でできる
- PCでもスマホでも気軽に観られる
- オンラインだからこその楽しめる仕掛けも
順番に解説します。
24時間365日美術館体験ができる
オンライン美術館には開館時間などの制限がなく、24時間365日美術館体験ができます。
仕事帰りや寝る前、休憩中など好きなタイミングで作品の閲覧が可能です。
また、混雑する場所に行くのが苦手な方や静かに鑑賞したい場合であっても、自分の好きなペースで気軽に鑑賞ができるといった点もメリットといえます。
普段は行けない美術館も楽しめる
オンライン美術館は、日本の美術館に留まりません。
海外の美術館の作品でも、気軽に鑑賞が楽しめます。
例えばルーブル美術館やゴッホ美術館、アムステルダム国立美術館など、有名な美術館でも開催しています。
また、イベント時しか見られないような特別な作品も鑑賞可能なことがあります。
遠方でなかなかいけない美術館や海外の美術館などであっても、いつでも気軽に楽しめるのは大きな魅力です。
心を動かされる体験が無料でできる
オンライン美術館では、心動かされる体験が無料でできます。
入場料だけでなく、実際に訪れる必要がないため交通費も必要ありません。
そのため、学生などでも気軽に作品と触れ合い豊かな感性を導きだせるのです。
無料で観覧できる理由のひとつとして、パブリックドメインが切れている作品だという点が挙げられます。
パブリックドメインとは、著作権が切れた作品のことで、利用に制限がない点がポイントです。
作品を制作した人が亡くなって70年以上経過すると著作権が消滅するため、そのような作品であれば無料で展示しても問題ありません。
無料のオンライン美術館であれば、気軽にいつでも作品と触れ合え心動かされる体験が実現できるでしょう。
PCでもスマホでも気軽に観られる
オンライン美術館であれば、場所を気にせず自宅のPCやスマートフォンなどから気軽に閲覧ができます。
美術館に行くとなると、休日を1日あてなければならない、電車や車などで行かなくてはならない、というハードルが生じます。
一方、オンライン美術館であれば、どこにいても遠方の美術館の作品を閲覧できます。
日本に限らず世界の美術館も訪れることができ、旅行にいかずとも全世界の美術と触れ合うことが可能です。
さらに3DVRなどを活用すれば、あたかも美術館へいっているかのようなリアルな体験ができるでしょう。
オンラインだからこそ楽しめる仕掛けも
実際の美術館では表現できないような仕掛けも、オンラインだからできるといったメリットがあります。
デジタルツールを混合した仕掛けをうまく利用すれば、より観覧者の興味を惹き、楽しんでもらえます。
例えばVRの機能を活用すれば、ズームアップで細部まで鑑賞したり360度ビューで立体作品を全方向から観たりも可能です。
そのほか、タイムラプスなどを組み合わせれば制作経過を動画で残しておくこともできます。
ただ作品を展示するだけでなく、作品をさまざまな角度から紹介することが可能になり、より楽しめる美術館を構築できるでしょう。
オンライン美術館の特徴
オンライン美術館の特徴は、以下4つです。
- オンラインでも高画質を実現
- リアル美術館のように自由に見て回れる
- 作品の説明をつけてより臨場感アップ
- 観てほしい部分をピックアップして紹介
ひとつずつ詳しく解説します。
オンラインでも高画質を実現
オンラインでも、現物を見ているかのような高画質が実現します。
西洋画などの作品は、繊細なタッチなどを観たい方もいるでしょう。
作品の細かいタッチや色使いなども観られるので、作者の観てほしい部分をしっかり魅せられます。
実際に観ないと色合いやイメージが異なるといった不安はなく、実際に作品を目の前で観ているかのような体験が可能です。
リアル美術館のように自由に見て回れる
VRのウォークスルー機能などを用いれば、リアルな美術館のように実際に歩いているかのような没入感を体験できます。
3DVRを活用すれば、混雑を気にせず進みたい方向に行くことが可能です。
よりリアルな美術館を再現できているため、実際の美術館へ行かなくとも満足できる方もいるでしょう。
作品の説明をつけてより臨場感アップ
3DVRなどのオンライン美術館であれば、画像に作品説明の貼り付けができます。
タグ機能を活用すれば、テキストでの説明文はもちろんのこと、画像や動画、音声などさまざまな方法で作品の説明や補足が可能です。
混雑する美術館の場合、観たくてもじっくり鑑賞できなかったり友人や家族と見る早さを合わせるために説明文が読めなかったりすることも、しばしばあるでしょう。
作品の背景なども学びながらじっくり鑑賞できる、タグ機能はリアルな美術館ではなかなかできない体験です。
観てほしい部分をピックアップして紹介
実際の美術館の場合、ピックアップして展示することは難しく、観てほしい部分が観てもらえないといった相違が生まれてしまいます。
オンライン美術館では、観てほしい部分をピックアップして紹介することが可能です。
見どころを絞っておくと、時間がない方でも的を絞って鑑賞できるほか、普段美術館を訪れない初心者の方でも楽しめます。
テーマ別の展示や来訪した人に合わせた作品の紹介なども可能なため、より楽しい時間を体験できる仕組みを実現できるでしょう。
リアルとオンラインの両方に良さがある
オンライン美術館は、無料なうえ時間を決めずに好きなときに鑑賞ができるといったメリットがあります。
普段美術館へ行くことができなくても、PCやスマートフォンで気軽に美術鑑賞が可能です。
オンラインとリアルな美術館はそれぞれ良さがあるため、そのときのタイミングで選ぶとよいでしょう。
マーブルでは3DVRを活用した「3DVR×LP」という超集客型LPを提供しています。
美術館や展覧会、博物館など、来場者の減少によって集客ができず悩まれている場合は、LPを組み合わせたVRを活用するのがおすすめです。
その場にいるかのような体験はもちろんのこと、特別な体験を来場者にしてもらいたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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