魅力的な不動産物件写真を撮るコツ|プロ品質の撮影で集客につなげよう
不動産物件の集客には、物件写真が不可欠です。
写真が複数枚掲載されていれば、顧客が物件のイメージを掴みやすくなるため問い合わせ率が向上するためです。
一方で魅力的な物件写真が撮影できず、集客率があがらないと悩まれている方もいるでしょう。
そこで本記事では、魅力的な不動産物件写真を撮るコツについて解説します。
撮影方法だけでなく、必要機材や画像補正などにも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
不動産写真の重要性と集客への影響
物件探しをする際、写真を見て選定する顧客は多く、写真の多さや写りによって集客率も変動します。
本章では、不動産写真の重要性や競合との差別化を図る写真戦略について解説します。
物件の第一印象を左右する写真の力
人間が、約9割もの情報を得ているといわれる感覚は視覚です。
写真を見た瞬間に物件に対するイメージが固まりやすく、惹かれやすい写真情報があれば顧客が物件の魅力に気付きやすくなります。
また物件探しをする際は、ほとんどの顧客が物件サイトなどを確認してから、不動産会社に来店します。
そのため写真が少なかったりすると、物件のイメージを掴みにくくなり、良い物件なのにも関わらずスルーされてしまいます。
物件の写真で魅力を引き出せればアピールできますが、写真の写りが悪ければ内見に繋がりにくくなる可能性もあるでしょう。
このように物件サイトなどに公開する写真は、物件の第一印象を左右します。
写真による問い合わせ率の向上
写真を活用すれば物件サイトだけでなく、SNSなどさまざまなところでアピールしやすくなります。
実際に、不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)で実施した、2023年版「不動産情報サイト利用者意識アンケート」 調査結果では、不動産会社を選ぶときのポイントとして過去3年間「写真の点数が多い」がトップとなっています。
引用:不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)「2023年版不動産情報サイト利用者意識アンケート」
このように物件の問い合わせは写真があることにより増えていくため、より魅力を引き出す写真を公開することが大切です。
競合との差別化を図る写真戦略
競合と差別化をしたいなら、写真戦略を実施することが大切です。
他社では載せていない細部まで写真にて公開することで信頼性も増し、より住んだときのイメージをつきやすくできます。
さらに写真で先にイメージが固まっていれば、内見したときギャップを最小限に抑えられ満足度も向上します。
ターゲットに合わせた写真を撮影すれば、より顧客の心を掴みやすくなり競合との差別化を図れるでしょう。
プロ品質の不動産写真撮影に必要な機材
より良い品質の不動産写真撮影をしたいのであれば、機材をしっかり揃える必要があります。
まずは、以下の機材を揃えましょう。
- カメラ
- レンズ
- 三脚
- 照明機材など
より高画質な写真を撮りたい場合は、一眼レフがおすすめです。
ただし高画質のカメラは高額になるのはもちろん、処理をするのも大変なので高画質過ぎず2000万画素以上のものを選ぶと良いでしょう。
また360度パノラマ撮影をしたい場合は、360度カメラが必要です。
レンズは通常のレンズのほかに、広角レンズも必要です。
広角レンズは14mm~30mmあれば、外観写真も室内の写真も撮れます。
物件によっては暗くなりやすい部屋もあるため、照明機材を用意しておくことも大切です。
そのほか、三脚や手振れ防止にリモートシャッターなどもあると便利です。
物件撮影の基本テクニック
ここからは、物件撮影における基本的なテクニックを解説します。
重要なテクニックは、以下の3つです。
- 適切な構図を選ぶ
- 光の活用と影の処理をする
- 広角レンズを効果的に使用する
順番に解説します。
適切な構図の選び方
物件を撮影するときは、適切な構図を選ぶことが大切です。
基本的な構図は、以下の3つです。
構図 | 撮影方法 | 特徴 |
水平・垂直を意識して構図を決める | カメラを水平に保って撮影 | 正確な空間認識を与えられる |
対角線構図 | 部屋の角から撮影する | 部屋に奥行をあたえ広く感じさせる |
三分割構図 | 画面を縦横3分割し、被写体を分割線上の上側に配置する | 安定感がある写真が撮影できる |
対角線上の撮影アングルは、リビングなどの部屋を撮影するときによく使用されます。
部屋の角から撮影をすると、より部屋を広く見せる効果があるためです。
広さだけでなく内装や収納スペースなども撮影したり、部屋と部屋の繋がりがわかるような構図を意識したりしましょう。
光の活用と影の処理
光の活用や影の処理を行うだけで、部屋の雰囲気が大きく変わります。
天候によっても部屋の明るさは大きく異なるので、できれば晴れの日の日中に撮影しましょう。
光が足りない場合は、照明機材などを活用して明るさを調節しますが、できれば自然光を使用したほうが自然な写真に仕上がります。
明るすぎたり暗すぎたりする場合は、カメラの露出補正で明るさ調節ができます。
また人の影などができてしまった場合は、編集で処理などが必要です。
広角レンズの効果的な使用法
部屋全体を写真に収めたい場合は、通常のレンズではなかなか収まらないため、広角レンズを使用しましょう。
外観撮影はもちろんのこと、リビングやダイニングなどの広々と見せたい場所に最適です。
ただし広角レンズは、画像がゆがみやすいので注意しなければなりません。
カメラを水平にすると、ゆがみが抑えられるので意識しながら撮影していきます。
また被写体と近づきすぎないようにし、遠近感のバランスも意識しましょう。
室内撮影のポイントと注意点
室内撮影をする際、まずは部屋の見せ方をイメージしましょう。
部屋に汚れがあると、それだけでイメージが悪くなります。
清潔感を意識し、広角レンズを活用しながら広く見せるようにします。
ただし、写真と実際の物件とのイメージに齟齬がでやすくなるため、無理な加工はしてはいけません。
ターゲットが気になりそうなポイントをイメージしながら、顧客が魅力的に感じる写真を撮ることが大切です。
外観写真を魅力的に撮影するコツ
外観写真を魅力的に撮影するコツは、以下の3つです。
- 建物全体のバランスを考慮する
- 周辺環境を生かした撮影アングル
- 季節感を演出する外観撮影テクニック
順番に解説します。
建物全体のバランスを考慮する
建物全体のバランスを考慮しながら、外観写真を撮影しましょう。
建物から見て斜めの位置から撮影をすると、より立体感が出て奥行を見せられます。
光の差し具合を考慮しながら、影がなるべくできない位置を見つけることも大切です。
特に屋外での撮影は天気に大きく左右されるため、14~15時くらいを目安に晴れの日を選ぶと良いでしょう。
また立地によっては、近隣の道路が狭く外観全体を斜めの位置から撮影できないこともあります。
そのような場合は下からのアングルを活用すると、全体のイメージを撮影することが可能です。
周辺環境を活かした撮影アングル
建物だけを撮影すると、建物の魅力しか伝えられません。
地域の雰囲気や、周辺の緑、街並みなどを多角的に写真で伝えることで、生活のイメージもつきやすくなります。
そのため、周辺の環境を活かした撮影アングルが重要です。
駐車場やエントランス、近所のスーパーやコンビニエンスストアなど、物件を探しているターゲットが必要な情報があれば、撮影しておくとよいでしょう。
横に公園があるのであれば公園を背景に含めたり、駐車場付の物件であれば駐車場を含めてバランスを見ながら外観撮影をしたりします。
季節感を演出する外観撮影のテクニック
季節感を演出すると人の印象に残りやすいため、できるだけ季節を意識した外観撮影をしましょう。
また、季節感を演出した外観撮影は、他社との差別化にも繋がります。
例えば近くに桜があるのであれば春の時期に撮影をしたり、紅葉がきれいな場所であれば秋に撮影したりするのがおすすめです。
撮影時期をずらす必要はありませんが、季節感を演出できそうなときは取り入れましょう。
物件の特徴を引き立たせる撮影アングル
物件の特徴を引き立たせる撮影アングルは、部屋によっても異なります。
リビングは奥行を出すために、角から横撮影で写真を撮ります。
洋室や寝室なども同様ですが、広さがなく奥行を出せない場合は目線よりやや上にカメラを設置し床を多く映すことで、広く感じさせることが可能です。
トイレや浴室などに関しても同様に広さがないため、上からのアングルが良いでしょう。
収納がある場合は、収納扉を開けて撮影することも忘れてはなりません。
特にキッチンは、吊戸棚やキッチン下収納などが写るように撮影しましょう。
洗面台は、横撮影だと設備が全て映らないことがあります。
横アングルでは写らなかったりバランスが悪かったりする場合は、縦画像で写真を撮るようにしましょう。
写真編集ソフトを使った画像の補正と加工
撮影が終わったからといって、そのまま写真を不動産サイトへアップするわけではありません。
より魅力を感じられるよう、写真編集ソフトを使用して画像の補正と加工を実施しましょう。
具体的な補正や加工は、以下のとおりです。
- 明るさとコントラストの調整
- 色彩バランスの最適化
- 不要な物の除去とレタッチ技術
写真編集ソフトを使用する際の注意点として、加工のしすぎが挙げられます。
加工しすぎると実際の建物と雰囲気が変わり、顧客へ誤解を与えてしまう可能性があるためです。
バランスをみつつ、適切な補正や加工を行うよう心がけましょう。
明るさとコントラストの調整
不動産物件の撮影をする際、どうしてもカメラの設定により実際に見る室内に比べ写真が暗く写ったり明るく写ったりしてしまうことがあります。
実際の物件に雰囲気を近づけるためにも、明るさとコントラストの調整が必要です。
明るいと部屋の魅力をアピールできますが、明るすぎると白飛びしやすくなるため注意しましょう。
コントラストは上げると、メリハリのある写真に仕上がりますがやり過ぎると不自然になります。
全体的なバランスを見つつ、適度に調整することが大切です。
色彩バランスの最適化
撮影時の照明条件やカメラの設定によって、写真の色味が実際の色と異なって見えることがあります。
そのようなときは色彩バランスを調整することで、物件の本来の色合いを再現できます。
まずは、ホワイトバランスを最適化しましょう。
暖色系、寒色系など光の色温度を調整することで、より自然な色合いに近づけます。
同時に、彩度や明暗のバランスも見ていきましょう。
色彩バランスを調整する際は、全体的なバランスを保つことが重要です。
あまりにも不自然な編集は、かえって逆効果となる可能性があるため注意しましょう。
不要な物の除去とレタッチ技術
レタッチ技術とは、写真編集ソフトを用いてデジタル画像に修正を加えることを指します。
撮影者の影など撮影時に写り込んでしまった不要なものを除去することで、物件の本来の姿をより再現が可能です。
ただし元々あるものを除去することは、してはなりません。
例えば電柱などが家の前にあるのにも関わらず加工で消してしまえば、あとでトラブルになる可能性があります。
加工で消すものは影や映りこんでしまったスタッフなどにとどめておくようにしましょう。
360度パノラマ撮影とバーチャルツアーの作成方法
どんなに魅力的な写真を撮影したとしても、平面の写真で物件すべてのイメージを再現できるわけではありません。
よりリアルに物件の空間を体験してもらいたい場合は、360度パノラマ撮影がおすすめです。
バーチャルツアーを作成する際、まず始めに360度カメラを購入し実際の空間を撮影していきます。
三脚を用いながら水平を保って、複数枚撮影することが大切です。
撮影が終わったらバーチャルツアー専用のソフトウェアに写真をアップロードし、写真と写真をつなぎあわます。
最近のソフトウェアでは、自動でつなぎあわせてくれる機能もあります。
そのほか収納の中や、キッチンの収納など顧客に知ってほしい場所があれば、テキストや写真などを貼り付けておくことも大切です。
作成が終わったら、ホームぺージやSNS、物件ページへ設置していきましょう。
バーチャルツアーを活用すれば物件の魅力が伝わりやすく、問い合わせ率もアップします。
気になる方は、ぜひ導入を検討してみましょう。
写真を活用した効果的な物件紹介の方法
ここからは、写真を活用した効果的な物件紹介の方法を解説します。
効果的な物件紹介の方法を理解し、問合せや成約率のアップを目指しましょう。
写真の順序と構成の重要性
写真の順序は、内見をするときと同じ順序にすることが大切です。
写真の順序を適切に構成することで、部屋を巡っているような演出ができます。
外観写真から玄関、リビング、キッチン、寝室、洋室といった流れで実際の内見を意識した順番にしましょう。
また物件によって順序がバラバラだと閲覧しているユーザーが見にくいため、統一することも大切です。
キャプションとテキストの組み合わせ方
物件紹介において、写真は物件の魅力を視覚的に伝える上で重要な役割を果たします。
ただし写真だけでは伝えきれない情報などを理解してもらうためには、キャプションやテキストとの組み合わせが不可欠です。
写真だけでは伝えきれない間取り、設備、周辺環境などの物件の詳細な情報は、テキストで補いましょう。
写真だけでは伝わりにくい採光性、収納力、眺望などもキャプションで付け加えておくと、より物件の魅力を伝えやすくなります。
例えば広々としたリビングであれば「陽光が降り注ぐ開放的なリビング。大きな窓から四季折々の景色を楽しめます。」などのキャプションを付け加えるだけで、リビングでどのような暮らしができるか想像しやすくなります。
このように写真にはキャプションとテキストを組み合わせ、魅力を伝えることが大切です。
SNSでの写真活用戦略
物件を戦略的にアピールするためには、SNSで写真を活用することが大切です。
SNSでは特定のターゲット層にピンポイントで情報を届けることができるため、物件のターゲット層に合わせたプロモーションができます。
また拡散力も高く、リアルタイムでコミュニケーションが可能です。
まずは戦略として、どのような人に物件を売りたいのかを明確にしてターゲットに合わせたSNSを活用します。
写真をテキストと一緒に投稿するときは、ハッシュタグなども適切に設置することも大切です。
そのほか、ストーリーやライブ配信などを活用することも良いでしょう。
また、投稿をしたら終わりではありません。
それぞれのエンゲージメントを確認し分析して、トライアンドエラーを繰り返しましょう。
不動産物件撮影は集客のカギ!
不動産物件を探す際は写真の数が多いものを選ぶ傾向にあるため、撮影にこだわることで集客率アップの効果が見込めます。
撮影時は、できるだけ室内を清潔で広く見せるような撮影方法をしていきましょう。
ただし撮影がうまくいったとしても、サイトにアップすれば集客率があがるわけでもありません。
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マーケティングやSEO、WEBコンサル、デザインなどの実績があり多方面からターゲット層へアピールが可能です。
不動産物件の集客率を上げたいとお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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