住宅メーカーの集客アップ術!ターゲット層の心をつかむおすすめイベント企画8選
インターネットの普及や3D、VRなどの技術の発達は近年すさまじいものがあります。
それに伴い住宅メーカーでは年々、展示場に人を集めることには苦戦を強いられるようになりました。
以前は家を建てるときは、住宅展示場に実際に赴いて情報を集めることが主流となっていました。
ですが、ネット環境が発達した現在では、ネットを介してさまざまな方法で情報を集める事が可能となり、展示場への集客が難しくなっています。
本記事では、住宅メーカーの集客アップにつながるおすすめのイベント企画例をご紹介しています。
住宅メーカーならではのものやオンラインを使用したもの、親子で楽しめるものなどをいくつかご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
住宅メーカーが抱える集客問題とは
住宅展示場では来場者を対象に、住宅計画および展示場の利用実態などの分析や把握などを目的としたアンケートを実施しています。
生産振興財団と住宅展示場協議会では「総合住宅展示場来場者アンケート」を毎年行っており、住宅展示場の来場者の世帯特徴などが把握できるようになっています。
2023年に実施した「総合住宅展示場来場者アンケート」結果で過去5年間に住宅展示場に来場した世帯主の年代を見てみると、34歳以下の若年層が占める割合は前年の36%より増加して41%、50歳以上の熟年層は前年の20.8%から微増して21.2%でした。
しかし35~49歳の年代では、前年43.2%より6%ほど減少した37.2%にとどまっています。
また、下記のグラフは国土交通省が実施した「令和5年度住宅市場動向調査」より、住宅をはじめて取得した世帯(1次取得者)の割合を示したものです。
グラフの結果より住宅をはじめて取得した世代は、すべての住宅で30代が最も多く、次に40代が多いとわかります。
2つの調査結果から、30~40代の年代層が最も注文住宅を多く購入しているものの、35~49歳の世代では、住宅展示場へ来場する人の数が減っていることが読みとれます。
ターゲット層に来場してもらえない
注文住宅を最も購入する35~49歳の世代の住宅展示場来場者数の減少は、住宅メーカーにとっては痛手でしょう。
住宅展示場での受注を増やすには、ターゲット層に来場してもらえる工夫をしなければいけません。
チラシを配ったり、ターゲット層に刺さるイベントを企画したりを工夫する必要があるといえます。
展示場への来客が少ない
また、2023年の「総合住宅展示場来場者アンケート」では住宅情報を得る利用媒体についても調査しています。
その結果のグラフを以下に提示していますが、初期から比較検討までの段階においては、約60%が住宅展示場を利用しており、利用媒体のなかでは最も高く利用していることがわかります。
以上のことから、住宅購入を考える初期や比較検討の段階の人達は住宅展示場を敬遠しているわけでは決してありません。
とはいえ、インターネットなどを介して情報を得ている傾向は強くあり、最後まで住宅展示場へは足を運ばない人も多くいるといえそうです。
もう少し来場者を増やすためには、住宅展示場へと足を運びたくなるような魅力的なイベントを企画するとよいでしょう。
無料で体験でき、家族で楽しめるものを企画すると、レジャー感覚で気軽に住宅展示場を活用してくれる人が増えていくかもしれません。
集客イベントは新規顧客の獲得に有効
住宅展示場という特性上、家を建てる予定を少しでも考えている人以外をふだん集客するのはなかなかハードルが高いかもしれません。
集客が難しい理由としては、来場したらセールスされるのではないかとか、現段階では家を建てる予定がないのに訪れてもよいのかなどが不安要素として考えられます。
興味はあるもののふだんなかなか足を運べない人でも、なにかイベントがあればもっと気軽に訪れることができるのではないでしょうか。
イベントの開催は住宅メーカーのことをよく知らないお客さんにも来場してもらえ、自分たちの企業を知ってもらう絶好のチャンスです。
いまは家づくりにそれほど興味はないものの、集客イベントをきっかけに来場した人がのちのお客さんになる可能性もありえます。
訪れた人に少しでも家づくりに興味を持ってもらえることができれば、イベントを行う価値は高いといえるでしょう。
住宅メーカーのイベント企画例
住宅購入予定のお客さんを集客するには、住宅メーカーならではのサービスやイベントを開催することがもっとも効果的に人を集めやすいでしょう。
イベントに参加することで得られる情報や体験できることがあれば、それらを求めて参加する人も増えます。
この章では、住宅メーカーにちなんだイベント企画例をいくつかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
住宅メーカーのイベント企画例
住宅メーカーのイベントの企画例として主に次の6つをご紹介します。
- 住宅の構造見学会
- 完成住宅・モデルハウス見学会
- 宿泊体験会
- 地域イベントへの参加
- オンラインでのルームツアー
- 土地・中古物件探しツアー
これから家を購入する予定がある人にとっては、参加することで多くの情報や体験が得られるイベントです。
また、住宅メーカーにとっては自社の強みなどをアピールできる絶好のチャンスともなります。
イベントとして開催すればお互いどのようなメリットがあるのか、ひとつずつみていきましょう。
住宅の構造見学会
住宅購入を検討するお客さんにとって、内部の構造や基礎部分がどのようになっているかは、もっとも知りたいことのひとつです。
ふだんは見ることがなかなかできない内部を見学する機会があれば、住宅を購入するうえでの判断材料としておおいに役立ちます。
お客さんにとっては内部の構造までを納得したうえで、買うかどうかの判断ができます。
また、住宅メーカーにとっては工法や素材などを見せることができるため、家づくりに関する知識を深めてもらえるメリットがあるでしょう。
資料では伝えきれない自社の強みなどを積極的にアピールできるチャンスでもあります。
お互いが安心して工事を進めるためにも、積極的に開催していくのがオススメです。
完成住宅・モデルハウス見学会
完成住宅・モデルハウス見学会は、目当てのメーカーの完成品を見学できるチャンスで、住んだあとのイメージをふくらませるのに役立ちます。
完成後の住宅に実際に住んでいる人の家を見学する機会があれば、お客さんにとっては住み心地を質問したり、年数経過後の住宅の状態を確認できるチャンスです。
また、複数の工務店の住宅が立ち並ぶモデルハウス見学会は、他の工務店との違いを比べることができる場でもあります。
パンフレット一覧などで見比べるだけでは得られない実物の違いを体験でき、複数の住宅を一度に比較することが可能です。
見学会を開催し、完成住宅やモデルハウスに足を運んでもらって、他との違いを積極的にアピールしましょう。
宿泊体験会
家の内部に関しては短時間見学するのと、宿泊して体験してみるのとでは得られる情報が大きく異なります。
実際に宿泊してみることで、使い勝手や気密性、断熱性など、短時間の見学だけではわからないことに気付くことも多々あるはずです。
時間や手間はかかるかもしれませんが、家は大きな買い物なので、お互いが納得したうえで契約を交わしたいものです。
実際に宿泊体験をしてみて住宅の良さが体験できれば、成約率アップにつなげられる可能性が高くなるでしょう。
地域イベントへの参加
地域密着型の工務店にとっては、地域とのつながりは常に大切にしたいところです。
信頼される工務店を目指すのであれば、地域のイベントやお祭りごとなどにも普段から積極的に参加して、顔なじみをつくっておくことは大事なことです。
定期的に住宅に関する悩みにのったり、イベントなどを企画開催したりして、地域との深まりを強めていきましょう。
オンラインでのルームツアー
オンライン上でのルームツアーができれば、より多数の人に時間を問わずに家の内部を見てもらえる機会を増やせます。
好きなとき、好きな場所で何度でも細かい部分までリアルに見渡すことができ、他の住宅とも比べることが容易になります。
実際に足を運んでもらう前に内部のデザインなどを詳細に紹介することができれば、商談までの流れがスムーズになるかもしれません。
オンラインでのルームツアーができる環境を整えれば、時間や人の制約がなくなるとともに、より多くの人に住宅をみてもらえるチャンスが増えます。
土地・中古物件探しツアー
家を建てるときに土地から探すとなると、けっこうな手間暇がかかるものです。
気に入った場所に土地が見つかったとしても、条件がよい場所はすぐに売れてしまう可能性が高く、個人で探すのはなかなか容易ではありません。
住宅メーカーを介して土地探しを行なえば、建てたい住宅に適した土地を紹介してもらえる可能性が高くなります。
また、住宅と土地を別で買うより同時に買うことで、セットで予算を組んでもらいやすいなどお客さんにとってさまざまなメリットがあります。
土地探しツアーの開催は、住宅メーカーにとっては購入意欲がより高い顧客を集めやすくなるでしょう。
また、現在は中古物件を自分好みにリフォームして住む人が増えてきました。
リフォーム前提で中古住宅を一緒に巡って、専門家ならではのアドバイスをすることはお客さんにとって、購入後のイメージがわきやすく喜ばれるでしょう。
親子で楽しめるイベントも集客に効果的
住宅展示場来場者の主なターゲット世代は、子育て世代のファミリー層といえます。
子育て世代にいかに来場してもらうかは、子どもが楽しめる場所であることが重要なカギとなります。
子育て世代の来場を目的としたイベントを企画する際は、主に以下の2つに注意して企画してみましょう。
- 子どもの興味をひく内容にする
- 親が子どもに体験させたいと思うイベントにする
うまくいけば子育て世代のファミリー層の来場を増やすことができます。
それぞれどのようなことに注意して企画すればよいかみていきましょう。
子どもの興味をひく内容にする
子ども連れで楽しめるイベントは、楽しい休日の思い出づくりにもつながります。
子どもが喜ぶイベントにすることで、参加した人は家族と楽しく過ごせる家のイメージを膨らませられます。
また、親子連れで気軽な気持ちで参加できるイベントを行ない展示場に足を運んでもらう機会を増やせば、徐々に住宅に興味を持つことにつながるかもしれません。
ふだん、子どもが体験できないような魅力的なイベントを企画し、親子連れでの来場者を増やす工夫をしてみましょう。
また、季節に合わせたイベントの企画は、定期的に集客する機会となり得ます。
子どもが興味をひくイベントは、展示場の滞在時間を長く確保できます。
子どもがイベントに夢中になっている間に親は商談に集中することができるなど、メリットは大きいといえるでしょう。
親が子どもに体験させたいと思うイベントにする
ちょっとした物づくりなども、親にとっては子どもの成長を見ることができる機会となり、喜ばれるはずです。
工作キットなどを用意して親子で物づくりを体験したり、一緒になにかを学べたりする企画は大人も子どもも楽しめて興味を持ってもらいやすい仕掛けです。
安全で親子共々楽しめる内容であれば、イベント目的に来場する親子も増えてきます。
はじめは住宅に興味を示さない人もいるかもしれませんが、家族だんらんができる場として住宅にあこがれを持ってもらえれば、のちの購入へと結びつくかもしれません。
予算をそれほどかけなくても親子一緒に楽しめるイベントを企画し、集客につなげていきましょう。
集客イベント成功のポイント
顧客名簿の整理
集客イベントで人を集めたら、その先につながることを考えていかないと成功とはいえません。
簡単なアンケートなどをとって住所等を記入してもらい、顧客名簿を作成して、次回のアプローチにつなげていきましょう。
複数の住宅メーカーを候補にマイホームづくりを検討している顧客にとっては、よりよい情報を多く提供してくれるところに好意を抱くことが多いでしょう。
名簿を作って顧客の関心事などをまとめておけば、顧客の相談事などにものりやすく、より親身なアドバイスが可能となります。
ぜひ、顧客名簿を整理し、次につなげていきましょう。
計画的にイベント開催を企画する
季節、年中行事などに関連付けて定期的にイベントを開催し、メーカーとしての知名度を上げていくとよいでしょう。
はじめは手ごたえがなくても何度か開催するうちに、参加を楽しみに待つ人たちが徐々に増えてくるかもしれません。
口コミなどで評判が拡がり来場者が増えていけば、良い宣伝効果にもつながっていきます。
来場者との接触頻度が増えていけばお互いの理解が深まり、後々、良い成果をもたらすことにもつながるはずです。
来場してくれる見込みのお客さんとの接触頻度を増やすためには、積極的にイベントを行う必要があります。
オンラインでの集客に力を入れる
情報を得る手段としていまやインターネットの存在は欠かせません。
イベントの告知などもインターネットを介すと、より多くの人に見つけてもらいやすくなります。
また、近年では3DやVR化の技術はすさまじい発達をしており、多くの住宅メーカーではモデルハウスなどが見学できる手段として利用されています。
ネット環境があれば見学の地域や日時を問わずに内部を見学できるため、来場に抵抗が多いとされる若い世代にも見てもらいやすいでしょう。
複数の住宅メーカーと見比べたり、いろいろな角度から内部を見学したりが可能なので、実際のモデルハウスを見学する前にイメージがわきやすくて人気があります。
幅広い人に知ってもらい見てもらうためには、オンラインでの集客はぜひ力を入れていきたいところです。
【リアル×オンライン】住宅メーカーの集客イベントは3DVRで
本記事では住宅メーカーの集客アップにつながるイベント企画についてお伝えしました。
集客するには、ターゲットの気を引く魅力的なイベントを開催することが欠かせません。
株式会社マーブルでは、マーケティング、WEBコンサル、デザイン、SEOの実績を持ち「3DVR×LP」という超集客型提案を得意としています。
モデルハウスをVR映像化すれば、いつでもどこからでも360度カメラで撮影した内部を見てもらうことができ、リアルでのイベントの集客効果を高められます。
各企業のニーズに合わせ、リアル×オンラインで集客に役立つご提案ができますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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